生地材料を1枚、あるいは数枚を針と糸でかがったり、縫い合わせたりして製品を作ることです。
18世紀頃までは、長い間衣類の製作は手で一針ずつ縫っていました。文化の向上に従って、手縫いに替わる機械化の研究がなされ、幾多の発明者たちによって種々な裁縫機械や装置が発明されました。更にそれらを改良して今日のミシンになったのです。

一般的に使用される縫い目の型式は、大きく分類すると次の5つに分類されます。

単環縫い
★本縫い
★二重環縫い
★縁かがり縫い
★偏平縫い

 

単環縫い
ミシンで作られる縫い目として、最初に作られたのが単環縫いです。
この縫い目は上糸すなわち針糸1本だけで作られる縫い目で、生地の表面の縫い目は本縫いと同じように見えますが、裏面は針糸のループが互いに連続して鎖目となって続いています。
このため伸縮性に富み丈夫ですが、ほどき易いために、しつけ縫い、袋の口縫い、あるいはラベル付け等に使用されています。

本縫い
最も広く一般的に用意られている縫い目で、家庭用ミシンはこの縫い目に入ります。
縫い目の表裏が同じであること、縫い目の構成が1縫い目ごとに独立しているために、ほどけ難いこと、及び返し縫いが容易に出来る等のことから、特に強度の点について問題とならない最終的な押さえ縫い、または飾り縫い的用途に広く使用されています。

二重環縫い
先に述べた単環縫いは1本の上糸と下は糸の通らないルーパーとによって1本の糸だけで鎖目が作られているのに対して、二重環縫いの場合には上の斜糸と下は糸の通るルーパーがあり、このルーパー糸とが互いに交錯して縫い目が作られます。
下糸が二重に上糸と交錯しているために、糸が切れた場合でも縫い終わりの方向から逆の方向にほどかない限りほどけ難く、縫い目の強度にも優れ、また伸縮性にも富むため、広範囲に渡り使用されています。

縁かがり縫い
布地の端を包むようにして縫い目が作られますので、2枚の布地の縫い合わせにも勿論使用されますが、1枚の布地の縁の始末や、飾り縫いの目的としても使用され、用途範囲が非常に多いです。縁をかがるのが主目的であるために縫い糸の使用される量も、本縫いや二重環縫いと比べると非常に多くなりますが、伸縮性に富む縫い目が得られます。

偏平縫い
偏平縫いは通常はフラットシーム縫いと呼ばれ、伸縮性に富み強度に優れた確実な縫い目を作るのにメリヤス肌着として広く用いられています。
上の針糸、下のルーパー糸、及び覆せ縫を3種類の糸によって縫い目が作られます。